一海漫遊記【夏旅行2013】

2013年8月11日(大阪)→大宮→行田→宇都宮→会津若松
今年も夏旅行に行って参りました。
今回は上手い具合に日曜日がからんできましたので、6日間の日程となりました。

まず夜行バスにて大宮へと向かいます。
初日の目的は行田。
忍城
『のぼうの城』関連…ではなく、郷土資料館に大坂再興のきっかけを作りました大坂城主・松平忠明の資料があるために寄らせていただきました。
忍城へは今回で二度目でしたが、とにもかくにも資料館へ突進です。
そこで忠明関連の資料をノートに写し、何とか目的を果たすことが出来ました。
調べ物が終わり、次はお昼ご飯です。
まず行田名物のゼリーフライ。

ゼリーフライ
ソースがたっぷりかかったコロッケでした。中身がおからのためか、かなりあっさりしています。
次に同じく行田名物のふらい。
ふらい
関西方面のイカ焼のイカなし状態のものでした。確かにおやつとしては最適かなとは思いました。もし学生時代を行田で過ごしていればよく食べていたでしょうね^^

行田を出た後は会津若松へと向かいます。
その途中夕食を兼ねて宇都宮へと寄りました。
ですが宇都宮に着くと、なんと雷雨に雹まで降る始末。ですが夕立状態でしたので、濡れずに餃子屋さんへ飛び込むことが出来ました^^
餃子屋さんではよくばりセットを注文しまして宇都宮餃子を堪能しました。

さて会津へですが、天候のことも心配でしたのであえて一本早い電車で移動することに。これが後に助かる結果となりました。
と申しますのも、大ポカをやっちゃいそうになりました。
郡山で北に向かわなければならないのに、東の福島方面の電車に乗ってしまったのです。
「げっ、シャレにならん」
郡山を出てすぐに気が付き、急遽降車。再び郡山に戻り、無事会津へと向かうことが出来ました。
終電まであと2本という際どさでしたが、無事会津に到着することが出来ました^^;;
2013年8月12日会津若松
二日目は会津のみの観光です。
朝も少しゆっくり目で、まず鶴ヶ城へと向かいました。
その途中『八重の桜』ドラマ館がありましたので、早速入場することに。
『八重の桜』ドラマ館
内容は悪くはありませんでしたが、どうも近年ドラマ館の規模が縮小されているような気がします。中々97年の元就博みたいな大規模なものは景気的に難しいのでしょうね…。
ただ限られた内容の中では面白かったと思います。
八重気分で射撃も出来ましたし^^


次に向かったのはお城です。
ですが入城は後にしまして、色々と散策です。
甲冑姿のおじさんも暑い中、頑張っておられました^^

お城や周囲をぶらっとした後はバスに乗って会津武家屋敷へと向かいます。
武家屋敷は国家老・西郷頼母の別邸です。
こちらでは弓体験もさせていただきます。
実はこれが一番の目的だったりします^^
武家屋敷
西郷四郎

弓矢体験
こちらではその他にも見廻組の組頭でした佐々木只三郎の墓などもあり、近くには松平容保公を初め、歴代藩主の松平家廟もあります。
佐々木只三郎墓

松平家御廟
次にバスで飯盛山へ移動。
ここは白虎隊が自決した山で会津有数の観光地となっています。
白虎隊士のお墓があり、また鶴ヶ城を遠望出来る場所があるなど会津戦争を一番理解しえる場所となっています。
史跡的にはお勧めなのですが、残念なのはお土産屋さん。
実は今回で2度目なのですが、どうも商売熱心しすぎていて好印象が持てません。静かに白虎隊のことを考えたいのですが、その熱心さに以前訪れた時もがっかりきたものです。
飯盛山

鶴ヶ城遠望
何とか気分を持続させながら、会津の街を少しでも実感しようと鶴ヶ城まで歩いていくことにしました。
さすがに会津は大阪に比べて湿気が少なく、心地よい夏の暑さを感じながら歩いていきます。





鶴ヶ城の前に県立博物館へ立ち寄ることにしました。
ここでの目的は衣装体験…だったのですが…お盆休業て休止。
…仙台の博物館でもそうだったんですが…何でお盆時に休んじゃうですかね? お盆だから観光客が来るわけですから、もう少し考えてもらいたいもんです。
仕方がないですので、とりあえず写真だけでも。

体験は不首尾に終わりましたが、博物館の内容は良かったです。
と申しますのも再現された大鎧が展示されていたからです。これだけで満足するんだから、まったく甲冑馬鹿は^^;;

前日乗り間違いでひやっとしましたが、ここでもまたひやっとすることが。
携帯を博物館内に落としてしまったのです^^;;
幸いにもすぐに見つかりましたが…こんな肝試しは勘弁してほしいです(涙)

博物館で嫌な涼(?)を取った後はいよいよ鶴ヶ城です。
会津若松(鶴ヶ)城


当時の赤瓦が再現されており、城内も一新されていました。
さすがに『八重の桜』の影響で人がとても多かったです。
御座所も再現されていました。








お城を出た後は史跡マップをもとに街散策です。
まずお城を一周し、日新館へ。
そしてその隣の山鹿町も拝見。こちらは元々は直江兼続の家老屋敷で、江戸時代は軍学者・山鹿素行の生誕地でもありました。
この日新館前から山川大蔵が入城したとのことです。

さらに歩き、いよいよ山本八重・覚馬兄弟の生誕地です。
思いっきり民家のど真ん中です^^;;
案内や大河ドラマがなければ絶対に観光客が寄らない場所だと思いました^^;
山川大蔵軍入城

日新館跡
山鹿町(直江兼続邸跡)

山本覚馬・八重生家跡


八重生家跡から八重入城ルートを辿って再び鶴ヶ城へ。
司馬遼太郎の『王城の護衛者』を読みながら、さらに堀内孝雄の『愛しき日々』を聴きながら夕涼みです^^

しっかりとお城を堪能し、ホテルへと戻ります。
その途中ですが、蒲生氏郷の墓所がありましたのでお参りすることに。
蒲生氏郷墓
夕食は会津名物のねぎそばです。
ねぎそば
ねぎが一本まるごと入っている、まあ何とも強烈なそばです^^;
胃の弱い人にはお勧め出来ません^^;;…毎日食べていたら胃に穴が空くこと間違いなしです。
ですが、きついながらもそばもねぎも美味しかったです。

こうして会津滞在の1日が過ぎ去っていきました。
2013年8月13日会津若松→新潟→長岡→直江津→高田
会津を立ち、新潟方面へと向かいます。
実は早朝に出ましたのは「土合」駅と言いますモグラ駅に行きたかったためでした。ですが新津~長岡間にて火災事故があったらしく、お昼近くまで運休となってしまったのです。
長岡へは越後線を使う手もあるのですが、何分本数が少なく、ぎりぎりまで新潟で時間を潰すことになりました。
結局信越本線を使うこととなり、土合駅は諦めざるを得ませんでした。

とりあえず新潟駅でえんがわ押しずしを購入し、昼食としました。


中々まったりとした味で美味しかったです^^
電車内では司馬遼太郎の『英雄児』を読みながら長岡へと向かいました。

ようやく長岡へ到着しますと早速河井継之助記念館に足を運びます。
河井継之助記念館

こちらでは再現されましたガトリング砲など河井継之助関連の史料が拝見出来ます。
こちらで散策マップをいただきまして、長岡散策です。

次に向かいましたのは河井家のお墓があります栄涼寺や

山本五十六のお墓があります長興寺へお参りしてきました。

お墓参りの次は山本五十六記念館です。
山本五十六記念館

山本五十六公園

こちらでは五十六の遺品など関係資料が色々と拝見出来ます。

記念館の近くに山本記念公園があり、寄りましたが、思う所があってすぐさま次の場所へ移動しました。

その場所とは川西屋さんと言います和菓子屋さんです。
川西屋さんでは五十六の好物であったおまんじゅうが販売されていましたので、立ち寄ってみました。
こちらが五十六好物の酒まんじゅうです。

そして醤油味の丸パンも購入しました。


このまんじゅうを持って再び記念公園へ行きます。
せっかくですので五十六胸像の前で食べてみました^^

「んんんめぇぇぇ」
と役所広司さんのモノマネをしながら、食べてみました^^

その後、米百俵の石碑や
米百俵の碑
駅近くにあります長岡城二の丸跡碑(本丸は駅)
長岡城跡

西軍陣跡
を巡るなど長岡散策を楽しみました。

長岡を満喫し終え、直江津へと向かいます。
青海駅からの夕景
青海駅の夕陽を楽しみながら、電車の旅を満喫。
そしていよいよ知盛さんとせりぽさんとお会いするために直江津到着です。
お二人と柿崎景家役をされていましたYさんとお食事をしまして、色々と武者行列やダイエットについてお話しさせていただきました^^

食事後は知盛さん宅にご招待いただきまして、ゆっくりとお話しさせていただきました^^
この夜ですが、長岡の酒まんじゅうを使い、「水まんじゅう」を再現してみました。
水まんじゅうは五十六が酒饅頭を水でふやかし、砂糖をまぶせる食べ方です。
水まんじゅう
「んんんめぇぇぇ」
ともちろん役所広司さんのモノマネをしながら食べます^^;
食べ方アドバイスですが、水と砂糖は入れすぎだと思う方がちょうどいいです。
2013年8月14日高田→長野→松本→姨捨→松本
14日の朝はゆっくりと過ごさせていただき、知盛さんに長野まで送っていただきました。
その間も色々とお話しが出来、楽しませていただきました。

長野ですが、一度善光寺へ行ってみたいと考え、立ち寄ることにいたしました。
善光寺
さすがに一大観光地で、お土産物屋さんが多いこと^^
大奥の関係者のお墓や、松代藩・真田家、義経の家人・佐藤兄弟のお墓など著名な墓所が境内にはあります。

お昼時でしたので、信州そばもいただきました。

お味はさすがでしたが…やっぱり高いですね^^;;

善光寺を参詣した後は松本へと向かいます。
この日は特に予定を考えていなかったのですが、せっかく松本に寄りましたので、松本城に登城いたしました。

時間もありましたので、お城の周囲をウォーキングするなどしまして、いよいよ天守閣です。
…ですが、この時期は入城までに1時間ほどかかります。もちろん1時間ほどかけましても観る価値は十分にあります。

松本城を堪能した後は、三大車窓の一つ「姨捨」駅の夜景を見に行こうと思い立ちました。
姨捨駅は長野―松本の間にあり、本数も結構あります。
姨捨駅は何度も通ったことがありますが、駅をたっぷり堪能するのは今回が初めてです。
スイッチバックを楽しんだり、駅からの光景を眺めながら夜が来るのを待ちます。
姥捨駅

そしていよいよ夜。
素晴らしい夜景を観ることが出来ました。
三大車窓:夜景
やはり写真では限界がありますね^^; 松本方面に遊びに行かれる方は是非姨捨駅に寄ってみてください。本当にお勧めです。

姨捨駅を堪能した後は松本へ戻り、夕食です。
夕食は馬肉料理としました。
馬肉ユッケ丼
馬肉竜田揚
ユッケ丼と、龍田揚です。どちらもとても美味しかったです^^
2013年8月15日松本→名古屋→三河東郷→名古屋
この日は恒例の名古屋訪問ですが、今回の旅行のメインイベントです。
大学時代の恩師とお会いしまして今年で二十年。
二十年を記念しまして手作り兜をプレゼントする日なのです。
ですが、それは夜のこと。まず名古屋駅のコインロッカーに荷物を預け、とりあえず昼食です。
昼食はみそカツ定食です。

昼食後は松平忠明の史料集めのため、一路設楽原資料館へと向かいます。
設楽原資料館は飯田線「三河東郷」駅の近くにありますが、昨年は迷ってしまい、辿り着くことが出来ませんでした。今回は地図をチェックしておりましたので、迷いなく辿り着くことが出来ました。


こちらの資料館のメインはとにかく火縄銃。史料も色々と揃っており、戦国研究にはお勧めです。
こちらでの資料は購入することが出来ましたので、迷わずゲット。
調べ物を終えた後は資料館やその周辺を散策です。
この日は火まつりがあったらしいのですが、夜は先生宅でのイベントがあるためその準備だけを見学いたしました。
会場は信玄塚前の広場です。

資料館から少し離れた場所に馬防柵が再現されています。
甲冑を着て火縄銃を持参したい場所です^^
馬防柵

さらに駅までの間に長篠の合戦関連の史跡が点在します。
山県昌景のお墓もあります。
信玄塚

山県昌景墓
合戦史跡を見学後は名古屋へ戻ることにしました。
名古屋では少し時間がありましたので、街探索のため少しばかりウォーキングを。
名古屋駅から名古屋城、栄などの位置関係を把握することが出来ました^^

さていよいよ先生宅へお邪魔いたします。
食事後、先生に兜をプレゼントしまして、記念撮影などいたしました。
手作り甲冑歴は十年ほどになりますが、十年のノウハウを全てつぎ込んだ作品に仕上がったと思います。
ちなみに毛利元就をチョイスしましたのは、先生のご出身が毛利元就の故国・広島であることです^^
2013年8月16日名古屋→大垣→大津京→大阪
夏旅行最終日です。
本当は三河田原城へ行きたかったのですが…資金が枯渇寸前でしたので、少しばかり控えることに…^^;
また名古屋城で本丸御殿が拝観出来るとのポスターがありましたので、久しぶりに登城してみることにしました。
…ですが、ちょいと失敗でした。
まず一つは本丸御殿は一部公開であり、またあちこち修復工事がされておりました。
全く拝見出来なかったわけではなかったですので、まあ良かったのですが…^^;




一番最悪だったのは右翼の大会が開かれていたことです。
…もうね、うるさい。ほんまにうるさい。声大きすぎて音割れているだけで、何を言っているのか何にもわかんない。…もっとも彼らの主張は興味はないんですけど、頭が痛くなるほどの大音量をずっと聞かされていると本当に嫌になります。お城の雰囲気ぶちこわしだし。
今度は大会がなく、全ての工事が終了している時に見学したいものです。
…ただ一つ。街宣カーがどのように改造されているのかじっくり見る機会は得られましたが(得はしてないですが^^;;)

さて名古屋駅まで徒歩で向かい、昼食はきしめんにいたしました。
あっさりとしており、とても美味でした^^



きしめんを食べた後は恒例の水まんじゅうを食べに大垣へ。
ところが超お気に入りの大垣珈琲水まんじゅうが売り切れのため、一時間ほど時間を潰すことに。
折角ですので大垣城へ向かいまして、お城前にて吉川英治の『私本太平記』の鎌倉幕府滅亡の段を読みながら涙しておりました(←何で?)

大垣城から戻り、大垣珈琲水まんじゅうを堪能。これで今年の夏旅行も締めくくれました^^

時間がまだありましたので、大津京へ立ち寄ることにしました。
久しぶりの天皇陵めぐりです。
今回は三十九代弘文天皇(大友皇子)陵です。

弘文天皇(大友皇子)陵
今回は天皇陵のみでしたが、次回は三井寺なども寄ってみたいと思います。中々良い感じの街でしたし、京都からの便も多いですので、新羅三郎義光のお墓にも参りたいものです。

こうして6日間に渡る2013年夏旅行も無事終えることが出来ました^^

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