一海漫遊記【夏旅行2009】
2009年夏旅行~天地人・愛(?)紀行~ 8/12:→長野→高田→春日山→直江津→新発田 |
夏旅行は大河ドラマのテーマに沿って目的地を決めていますので、2009年は『天地人』に因んで上越・南東北を中心に巡ってきました。 で、まず夜行バスで長野まで行き、そこから18切符を購入し、上越へ出発です。 その長野で朝飯代わりに駅弁を購入しようと思ったのですが・・・時間が早すぎて店が開いておらず断念。仕方がないですのでおやきと味噌プリンなるものを食べました。ちなみにこの味噌プリン・・・イマイチでした^^;; 朝食代わり(?)の味噌プリン さてまず向かったのは高田城です。越後と信濃の境にあるお城で徳川家康の六男・松平忠輝が建てたお城です。その後高田騒動で有名な松平光長などのご家門や譜代衆も入封されただけあって中々広域なお城です。再現された三層櫓もとても格好がよく、春日山を見学するついでに寄るととても良いお城だと思います。 高田城 続いて訪れたのが春日山です。言うまでもなく上杉謙信の居城・春日山城のあった土地です。 お昼時でしたがさすがに上越なだけあって涼しかったです。涼しいのは良いのですが、駅から春日山城までは結構離れてちょっと大変でした^^;以前春日山に訪れたのは10年前だったのですが、少し綺麗になっていたように思えます。 で、その春日山城麓ですが、大河ドラマのおかげか、無料バスが運行されていました。また展示会などもされており、日除け用に「毘」の帽子を購入しました^^ 春日山城まではバスで快適に進み、あっという間に謙信公の銅像前まで。前回は曇りでかつ観光客がほとんどいませんでしたので、何だかしんみりとしていました^^;しかし今回はお天気も良く、観光客も一杯でシチュエーションが代わるだけでずいぶん違うものだと一人納得していました^^ 春日山城・謙信公像 謙信神社 謙信公の銅像、そして謙信公が祀られている謙信神社を参拝後は謙信が学んだ林泉寺へと向かいました。 林泉寺の宝物館ですが、上杉家の甲冑が数多く展示されており、春日山を訪れるなら必ず寄るべき所だと思いました。その林泉寺の来客帳に「源参国」の名前で記帳しました。もしご覧になられた方はご一報ください^^ 林泉寺 春日山の次は『天地人』展のある直江津です。 ちなみにこの直江津で呟きたかったのは 「ナオエツ、ナオエツ、キクチナオエツ・・・」 です^^ 『鉄子の旅』という旅漫画で直江津駅が度々登場するのですが、漫画内のネタをやりたかったのです^^ ちなみに「キクチナオエ」とは『鉄子の旅』の原作者・主演者である菊池直恵さんのことです^^ 「ナオエツ、ナオエツ、キクチナオエツ」 直江津に到着して早速向かったのは駅弁屋さん。 お昼がまだでしたので名物の鱈めしを購入しました。この鱈めしですが、どのおかずも味付けが良く、とても美味しかったのですが、難点が二つあります。 まずおかずが多く、もう少しご飯を多くしてほしいということ。 二つ目はお箸が短すぎてとても食べにくいことです。 この二点を改善していただければ完璧だと思うのですが・・・^^ 駅弁その1 駅弁を食べ、体力を回復後はいよいよ『天地人』展です。 駅から歩くこと10分。送迎バスが欲しいなと思いつつ到着です。規模は中の小といった感じです。 直江津『天地人』博 内容ですが御座所での記念撮影など色々と充実していました。ただ・・・ドラマ自体が面白くないですので、昨年の『篤姫』ほどに盛り上がらなかったのが残念なんですが・・・展自体は十分行く価値はあります。 ・・・今度行くなら直垂で行きたいものです^^ お約束^^ 無理やり直江兜?? お約束2 展で「愛」の兜を堪能し、次に向かったのは謙信病没後に発生した御館の乱の舞台となった御館です。 関東管領職を譲った上杉憲政のために謙信が建てた館で、春日山からはすぐに向かえる場所にあります。御館の乱は春日山とこの地との間に繰り広げられた内乱ですが、近い場所で争っていたのですね^^;; 直江津駅からはすぐですので、上越めぐりの際はお勧めの史跡です。 「御館の乱」跡 直江津の次は宿泊目的の新発田まで移動です。直江津では鱈めしもはいったデラックス駅弁を購入し、車窓から日本海を眺めながら駅弁を食しました。まさに旅の醍醐味です^^ 駅弁2 時間があれば降りたかったのですが、日本一海が近い青海川駅で写真を撮りました。この駅ですがもう二十年前に放映された『高校教師』の最終回でも登場した駅でもあります。 ここで夕景を見れば最高なんですが、また上越旅行をする機会がありましたら組み入れたいと考えています。 日本一海に近い「青海川」駅 |
2009年夏旅行~天地人・愛(?)紀行~ 8/13:新発田→米沢 |
二日目はまスケッチをするために新発田城へと向かいます。駅からですが・・・結構離れています^^; 20分程度歩き、到着。良い場所を求めてお城を回ろうとしたのですが・・・自衛隊の基地と隣接しており、断念。自衛隊の基地って本当に広大ですよね^^; で仕方がないですので、最初の場所でスケッチすることにしました。 この新発田の三層櫓ですが、実に変わっており、鯱が三尾付いています。また雪対策のためか、瓦も通常の櫓とは異なります。 あとここ新発田は忠臣蔵でも有名な堀部安兵衛の生まれ故郷でもあります。 新発田城 堀部安兵衛像 新発田の次は今回最大の目的地である米沢です。 米沢へは何度も訪れようと思っていたのですが、今回初めての来訪です。 駅に着きますと早速直江兼続像が迎えてくれますので、ここで「愛」の洗礼を受けましょう♪ 早速兼続のお出迎え♪ 米沢に着いた頃は丁度お昼時でしたので牛串弁当を購入しました。 ・・・ただこのお弁当、味が濃すぎてちょっとイマイチでした^^;;関西人ですので味の好みが違っただけだったのかもしれないのですが・・・^^; 駅弁3 とにもかくにも駅弁を食べた後はいざ上杉神社へと向かいます。こちらも駅から神社までは結構な距離があり、結構大変です^^;しかし天候・気温ともに最高でしたので楽しく歩くことが出来ましたが^^また荷物もホテルに置かせてもらい身軽でしたので、それも良かったのかもしれません。 直江ラッシュ 上杉神社に着きますと驚かされますのはとても立派な博物館が建てられていることです。ここで展が公開されていましたので、早速見学を開始しました。 ただ・・・内容は今ひとつでした^^;妻夫木さん着用の甲冑が展示されていましたが、これが本小札ではなく切付小札。・・・大河の主人公なのに予算削られまくりです^^;;意匠も大したことはなく、あまり研究資料にはなりませんでした。意外だったのはサイズは小ぶりで、妻夫木さんはかなり小柄な方なんだな、ということが判明したことです。 米沢『天地人』博 ペーパークラフト兜体験 展の後はいよいよ上杉神社です。 上杉神社は米沢城跡に建てられた神社でもちろん謙信公が祀られています。神社内では上杉謙信公、鷹山公の銅像(何故か鷹山公は二体?)が建てられいます。 しかし多くの方が忘れている有名な戦国武将がここ米沢で誕生し、活躍しています。 ・・・そう伊達政宗です^^;; その政宗の碑は神社内にちょこっと木札が立てられているだけです。・・・銅像を建てるなりもう少し何とかしてあげたいものです^^;; あと赤穂浪士討ち入り事件で犠牲になった米沢藩士たちの慰霊碑が建っていたのも印象的でした。 米沢城跡(上杉神社) 上杉謙信像 上杉鷹山像その1 上杉鷹山その2 伊達政宗生誕地 謙信墓所跡 赤穂事件犠牲者碑 宝物館 上杉神社に参拝するなら絶対に外してはいけないのは宝物館です。直江兼続を初め、謙信・景勝の甲冑が間近で観ることが出来ます。また上杉家の甲冑は意匠がとても面白く、この宝物館のためだけに米沢に訪れたいと思うほどです。 春日山林泉寺の宝物館でも思いましたが、やっぱり兼続の「愛」の前立は神仏を象ったものだと確信しました。上杉家の甲冑の特徴はとにもかくにも神仏を前立に付ける所にあります。ですので「仁愛」の意味に結びつけることに大きな無理を感じます。 ちなみに「愛」の前立ですが、かなり薄っぺらいです^^;絶対に幼稚園児に触らせない方が良いかと思います^^;; 米沢牛串焼き 玉コンニャク 上杉神社では米沢牛串焼きや玉こんにゃくなどを食し、次なる場所へと向かいます。 上杉家御廟所 神社より延々と歩きたどり着いたのは上杉家歴代藩主が眠る上杉家御廟所。とても静かな場所で謙信を彷彿とさせる神聖な空気が漂う廟所です。 春日山林泉寺・兼続夫妻墓 最後に向かったのは林泉寺にある直江夫妻のお墓です。当時では珍しく夫妻の墓石が同じ大きさで祀られており、夫婦仲の良さが伝わってきます。夫妻の他にも謙信の姉であり、かつ景勝の母でもある仙桃院のお墓などもあります。 義経惜別碑 林泉寺の後はゆっくりとホテルへと向かいました。その間には義経が佐藤兄弟と別れた場所などもあり、ここも奥州藤原氏の勢力圏だったんだな、と感じてしまいました。 その晩は米沢名物の食事をと考えていたのですが・・・駅前には適当なお店がありませんでした^^; 仕方がないですので有名な駅弁「牛肉どまん中」を購入。 その後近くのホームセンターで適当に買ってその晩を過ごしました。 ちなみにホームセンターで買ったのはmy土産は手作り甲冑用にペット毛皮座布団でした^^;; 駅弁4 |
2009年夏旅行~天地人・愛(?)紀行~ 8/14:米沢→上山→仙台→二本松→宇都宮→大宮 |
三日目はまず上山城へ。 上山はかみのやま温泉という温泉街で、町には足湯がいっぱいあります。で、上山城をスケッチした後散策したのですが、何と城郭内に足湯の施設がありました^^ しかも天守閣や町を見ることも出来ますので、まさに殿様・・・いや殿様以上気分が味わえます^^ 80城以上廻っていますが、足湯のあるお城は初めてです^^ 上山城 お城の中の足湯 城主・猫丸君♪ 足湯と城主(?)の上山猫丸君をたっぷりと堪能した後は仙台へと向かいます。 ルートは山仙線になるのですが、その途中『鉄子の旅』で登場した「面白山高原」駅を撮影したりして楽しみました^^ おもしろ山はおもしろい!! さて仙台での目的は・・・もちろん仙台博物館の伊達政宗公の五枚胴具足です。 この甲冑は一度観たことがあるのですが、今回は上杉甲冑を観まくりましたので、締めくくりの意味を込めて立ち寄ることにしました。 ・・・しかし! 特別展のため、肝心要の政宗公の甲冑が展示されていなかったのです! 展示されていたのが秀吉公から下賜された軍配の甲冑と四代藩主・綱村公の甲冑のみ。理由は展示スペースがないため、二領のみの展示になっているとのこと。 ・・・ここで仙台博物館に物言いをいたします。 特別展で縮小するのはわかります。しかし同じ二領にするなら政宗公の五枚胴だけは展示するべきではないでしょうか?? ほとんど甲冑や歴史に興味のない方でも政宗公の甲冑を観たいでしょうし、現に「残念だったね」と肩を落とす親子連れも見ました。ましてや今年は良くも悪くも戦国ブームで政宗公の甲冑を観たい人は大勢いらっしゃいますので、もっと展示法を考えるべきです。 ちなみにこの博物館では五枚胴と軍配兜の試着が指定日に試着出来ます。ではこの特別展の期間だけ毎日やるべきではないかと思うのですが・・・。 ただ政宗公の兜だけは着用自由でしたのでちゃんとかぶって撮影はしましたが・・・仙台博物館、もっと考えてほしいものです。 お約束3 レプリカ甲冑その1 レプリカ甲冑その2 まあこういう理由で仙台に寄った理由の一つはつぶされてしまいました。その腹立たしさを解消するためにもう一つの目的である牛タン弁当を二つ買ってみました。 一つは味噌焼きの弁当ですが・・・やっぱり牛タンは熱くないと美味しくないのかもしれません^^;味なども良かったのですが、期待通りのものではなかったです。 で、もう一つは温かくなる牛タン弁当です。 こちらはもう完璧でした^^ 惜しむらくはもうちょっと量があれば、といったところでしょうか^^ 車窓で景色を見ながら牛タン弁当を食べ、完璧に気持ちが収まりました^^ 駅弁5 駅弁6 仙台の次に向かったのは二本松です。 二本松の名前は年末時代劇『白虎隊』と大河『独眼竜政宗』の時以来気にかけていたのですが、ようやく訪問することが出来ました。 二本松城は現在城門しか再現されていませんが、中々規模の大きいお城です。予想以上の大きさに驚嘆しながらのんびりとスケッチを描いたのですが、櫓が「ドーモくん』に似ているなと思うと、笑いが込み上げてしまい、妙なテンションになっていました^^ この日は天気・気温ともに最高で、電車の時間もありましたのでのんびりと夏の終わりを楽しむことが出来ました。 やっぱりお城はのんびりと楽しむことが大事ですね^^ 二本松城 二本松を出た後は夕食のため宇都宮へ。もちろん餃子を食しました。で、十二種類の餃子がセットになったメニューを食べたのですが・・・4種類ほどはどれがどれやらわかなんなかったです^^;; 餃子を食した後は宿泊地の大宮へ向かい、就寝しました。 夕食は宇都宮餃子 |
2009年夏旅行~天地人・愛(?)紀行~ 8/15:大宮→行田市→神保町→名古屋 |
四日目は行田市にある忍城へ向かいました。 このお城は『のぼうの城』の舞台で最近にわかに注目を浴びるようになりました。また石田三成が秀吉と同様に水攻めをしたことでも有名です。 ただこの日の朝はちょっとお腹の調子が悪く司馬遼太郎『関ヶ原』の石田三成状態になっていました^^;; 忍城 忍城の次に向かったのは神保町です。以前テレビで紹介されていた牛タンカレーを食べに行くためでしたが・・・肝心のカレーは今ひとつ^^;; 折角神保町に寄りましたので古書街を巡ったりなどしました。で、この日は終戦日。時間も正午近く。また九段までほんのちょっとの神保町。 ・・・行って参りました。靖国神社へ^^ 期待したのだけど・・・^^; イデオロギー的なことは一切書きませんが、それ以外の感想をば。 この日の靖国は「怖い」「騒然としている」というイメージがありましたが、意外に静かだなというのが率直な感想です。さすがに右系の方たちが活動されていましたが、かなりおとなしかったです。またそれよりも多くは遺族の方が参拝されていましたので、右も左もなく静かにしてあげることが大事だな、と思いました。 このあと名古屋へと向かい、この日の夜も大学時代の先生と色々とお話いたしました^^ 終戦日の靖国 |
2009年夏旅行~天地人・愛(?)紀行~ 8/16:名古屋→伊勢亀山→名古屋→大垣→大阪 |
最終日は伊勢亀山です。 名古屋から亀山ですが、かなり交通の便は良いです。ほとんど苦もなく、亀山へ行くことが出来ました。 この亀山ですが、私の最大の目的は大坂城主になった松平忠明公です。何か資料がないか探していたのですが、本当にないんですよね^^; しかし治世の腕はかなりのものらしく、町の基礎を作った名君であることは間違いないようです。 伊勢亀山城 博物館 亀山の後は一旦名古屋へ戻り、味噌カツを食べ、そして大垣で恒例の水饅頭を食べました。そしてのんびりと大阪へと戻りました。 今年は5日間ずっと気温が良く、快適な旅行を楽しむことが出来ました。来年は四国巡りを計画しています^^ |