一海漫遊記【夏旅行2010】
2010年8月12日~松山編~ |
今年も行って参りました、夏旅行♪ 当初台風上陸でお天気が…と心配していたのですが、ほぼ雨なしのお天気でした。 で、まず向かったのは松山。 テーマはもちろん『坂の上の雲』です。松山駅に予定時刻よりも早く着きましたので、そこでちょっと作戦。川之江に行くか行かざるべきか。 結局時間のことを考え行かなかったのですが、これは大正解でした。川之江は本当に遠く、その分しっかりと松山観光が出来たからです。 とりあえず荷物を置きに勝山町のホテルへと向かいます。 荷物を置いた後は路面電車などで梅津寺へと移動。 目的は秋山兄弟の銅像を見に行くことです。 秋山好古像 秋山真之像 駅からは徒歩3分ほどで、銅像も小さな丘の上にありますので、すぐに見ることが出来ます。 気分を盛り上げるために『坂の上の雲』の主題曲を聴きながら登り、気持はまさに「坂の上の雲」でした^^ で、これが秋山兄弟銅像の丘にある「坂の上の雲」です。 「坂の上の雲」^^ ちなみに梅津寺駅は『東京ラブストーリー』の撮影場所だったとのことです。ほとんど観ていないけど一応「カンチー」と呟いておきました^^ 次に向かったのは10年ぶりの松山城です。 前はスケッチを描くことに必死でしたが、今回は軽装備で、しかも時間たっぷりでしたのでゆっくりと見て回りました。 松山城へは今回はリフトに乗って登りました。リフトも久しぶりで楽しかったです^^荷物がそれほどでもなく、かつ雨でなければリフトがお勧めです。 松山城へのリフト しかし松山城ですが、やっぱり名城ですね。 天守閣も良いのですが、城郭が素晴らしいです。ついこういう名城を見るとつい大阪城のバ…って叫んでしまいたくなります^^;; 松山城天守では甲冑体験が出来ちゃいます。係員もいなく、二領の甲冑が置いてあり自由に着ることが出来ちゃいます。 出発寸前にこの情報を思い出し、脇差と晒し布、弓懸を持参しましたが、大正解でした^^ このコーナーですが係員はいません。あるのは説明板のみです。 しかしほとんどの方が分からず、脛当左右逆、胴後ろ前になっていました。見かねて着付けを5人ぐらいすることになっちゃいましたが、油断していますとそのままずっと体験会突入になりそうでしたので、逃げるようにして退避いたしました^^; こうして松山城を堪能後、ロープウェイ麓にあるスペシャルドラマ館を見学です。ドラマ館はドラマファンには結構楽しい内容でしたので、松山城へ行くならお勧めです。 カサ立 正岡子規寝床再現 大砲レプリカ 松山城を降りて秋山兄弟生誕地へ行こうと思ったのですが、とりあえず昼食をと思い、目に入ったのが「伊予うどん」の看板でした。 伊予うどん 伊予うどんは讃岐うどんと違って柔らかいです。また薬味を加えていくことによっていりこダシの味が変わっていく独特のうどんです。最後はうどん汁をダシと一緒に飲み、ダシに入っているシイタケと大豆を食べます。 ただ夏場にはちょっと暑いですので、冬の方が良いのかもしれません。 伊予うどんを堪能後は秋山兄弟の生誕地です。 ここには秋山兄弟の銅像や再建された生家が見学出来ます。 秋山兄弟生誕地 生誕地の次は「坂の上の雲ミュージアム」です。 こちらはドラマではなく原作をテーマにしたミュージアムで原作ファンには見応えのあるミュージアムです。 一階には司馬さんの作品が閲覧出来、色々と手にしては読みふけりました。 坂の上の雲ミュージアム 萬翠荘(久松定謨伯爵邸) 大雨で崩壊した愚陀佛庵 真之や子規が通った勝山中学校跡 最後は道後温泉と考えていたのですが、『坂の上の雲』のもう一人の主人公・正岡子規の生誕地も見ておきたいと思い、松山市駅方面へと向かいました。休みのためか、ちょっと寂しかったですが^^; 子規生誕地 子規生誕地の次はいよいよ道後か…ではありません。道後温泉の近くに秋山好古のお墓があるとのことですので、お墓参りに参りました。この墓地には他に秋山兄弟の父母のお墓もあります。 秋山好古墓地 さていよいよ道後温泉です。松山に寄ると必ず寄っています^^ 温泉でのんびりし、心もリフレッシュです。 道後温泉 じゃこ天とじゃこ天コロッケ。美味しかったのだけど・・・ この近くで食べたのが焼きたてのじゃこ天とじゃこコロッケです。どちらもすごく美味しかったのですが…このお店の爺さん店長が考えなしの打ち水をしてじゃこ天や荷物にかかって台無しでした(怒) せっかくいい気分になったのに台無しです。 湯築城跡 しかしこんな爺さんに台無しにされてはもったいないと思い、気持新たに湯築城へ。 そして夕食を食べに大街道へと向かいました。 松山鮨 大街道では松山鮨を堪能し、さてホテルへと向かおうとした時、面白いイベントを見ることが出来ました。 「松山まつり」です。 ただのお祭りかと思いきや、正岡子規にかけたのか、野球拳をテーマにした踊りのパレードでした。 とにかくテーマに沿って踊りと曲をそれぞれのチームが創意工夫をして踊るもので、とても楽しかったです。 ただ翌日まで頭の中で野球拳の曲がこびりつくのが難点ですが^^; と松山まつりのおかげで気分が良くなり、ホテルへと向かいました。 |
2010年8月13日~大山祇神社・今治城~ |
二日目は念願と言うより宿願に近い大山祇神社宝物館突撃日です。 思えば前回は閉館ギリギリになるにも関わらず地元の方の「大丈夫」という言葉で安心をした結果…急ぎ足(40分程度)で宝物館を見る羽目になってしまいました^^; しかし今回は準備万端。甲冑知識も前回よりは増えておりますし、そしてバスの時間などもバッチリ調べての出発です。 ただ出発が早すぎたため、松山の市電が動いておらず、モーニングウォーキングすることになってしまいましたが^^;; 朝の松山城 さて今治に着きましたが、バスの時間がダイヤル的にギリギリでバタバタしてしまいました。 朝飯として選んだのは今治の駅弁「活鯛の押寿司」です。 活鯛の押寿司 これが中々のお味で、大葉が良いアクセントになっています。 その押寿司をバスの中で食べながら、瀬戸内海を眺めるのは最高の贅沢です^^ バスに揺られること一時間強。 いよいよ参りました。大山祇神社。 「大三島よ、私は帰ってき…」 ってもうこのネタは置いといて、ついに甲冑ファンの聖地とも言える大山祇神社に到着です。 まず神社に参拝し、いよいよ宝物館に。 大山祇神社 扉を開けるとそこは鎧の国だった―状態です。 ちなみに宝物館での滞在時間は4時間。 広さはそんなにないのですが、4時間も延々といました^^; ではどうやって4時間も過ごしたのか。 ①まず一通り甲冑を拝観する。 ②戻って一領ずつしっかりと見学。 ③自分でその甲冑を手作りで作ることを想定し、わからない部分は実物を見てチェック。 ④椅子に座りながら部屋にいる気分で甲冑を眺める。 ⑤大河のBGMをMP3で聴きながら甲冑を眺める 例:『義経』の主題曲→赤糸縅胴丸鎧 『北条時宗』の主題曲→河野通有の大鎧 ⑥気になった甲冑の細部をメモ。 ⑦資料本を購入し、その本を見ながら実物を鑑賞。 ⑧名残を惜しみながらもう一巡。 私は「ひつまぶし的鑑賞」と名付けております^^ いやあ…我ながら「バカ」ですな(爆) 傍からみたら変なオッサンやったろうな^^;;いや、でも世の中はもっとマニアックな人がいるので、まだまだなのかもしれない。うん。私なんてまだまだ初歩的に違いない。うん。やっぱり開館から閉館までいなきゃね。いや、一週間毎日過ごさなければ一人前ではないだろう。うん。 ちなみに…最後は自分の部屋にいるような錯覚がしました(←いや、普通はしない^^;) 個人的に面白いと思ったのはまず河野通有奉納の萌黄綾威腰取鎧。逆板が変わった形をしており、必見です。 また鶴姫着用の紺糸裾素懸威胴丸ですが、これがまた変わった作りをしていました。肩を止めるこはぜが多いのが特徴です。恐らく女性の胸を圧迫しないように自由度を高めているためなのですが、ユニークな胴丸です。手作り甲冑で女性の方に教えてあげたいです^^ あえて国宝鎧のことは触れませんでしたが、もうこれは語るまでもなく素晴らしいです。見ていると作りたくなってしまいます^^ あとちょっと気付いたこと。 最上階の兜鉢の天井には沢瀉縅の絵が描いた電灯がついています。うーん、芸が細かいと言うか何と言うのか^^さすがは鎧兜の聖地。 資料購入! 河野通有兜かけの松 とこんな感じで思う存分堪能してきました。 神社を出るとお昼ご飯を食べていないことに気付き、せとうち茶屋に。 とりあえずあさりラーメンと鯛飯セットを頼みました。 鯛めし あさりラーメン 味は…一度体験してみるのもいいかな?程度です^^;ジャリが入っていたのは愛嬌…なのかな?? 食事後は今治へと戻りました。 出発まではまだ時間がありましたので、これまた十年ぶりの今治城へと向かいました。 今治城は軍港を兼ねた珍しいお城で、建造も独特です。 今治城 そしてこの十年間、色々と再建しているようで立派なお城になっていました。うーん、松山同様…この十年間で退化しているのは大阪だけやないか~とまた我が大阪にむかつく一海でした^^;(最近は再建が進むお城を見るたびに「素晴らしい」という思いに「大阪のドアホ」というむかつきがプラスされます^^) 今治を出て宿泊地の丸亀へと向かいます。 丸亀へ向かったのは早朝に高知に向かうためです。 次はいよいよ土佐入りです。 駅弁鯛飯 |
2010年8月14日~高知~ |
丸亀を始発で経ち、向かったのは土佐国です。 電車に揺れること4時間。 しかし鈍行で行く長時間旅行は何とも言い難い魅力に溢れています。途中有名なスイッチバックを味わったり、四国の渓谷を楽しんだりなど退屈はしません。 後は寝たり、小説を読んだり、そして昔を思い返したり、創作のネタを考えるなどやることは一杯あります。強制的なもてあまし時間こそ旅の魅力だと考えています。 で、のんびりとした電車旅を終えて高知駅に到着。 高知には以前二度訪れたのですが、十年の歳月というのは駅の様相を激変させるようです。 もう全く別の駅になっていました^^; 新しい高知駅でウロウロしながら、とりあえず朝食としてコンビニで鰹たたき丼を食しました。この鰹たたき丼が絶品でかなりオススメです。高知駅のコンビニで朝10時以降に販売しています。 龍馬であい博 高知駅でどうするか作戦を練り、とりあえず向かったのは「龍馬であい博」高知駅前です。 大河『龍馬伝』のテーマ博で、中では龍馬に扮したり 船のロープ結びの体験が出来たりなど凝っています。…ですがもうドラマがあれなんでテンションは超低かったです^^;テーマ博はやっぱりドラマ自体が面白くないとイマイチなんですね^^; その後案内館へ行き、一日市内バス・路面電車乗車券を購入し、高知市内へ出発です。ちなみに一日券は900円で路面電車・桂浜行バス乗り放題で、かつ指定施設(高知城や龍馬歴史館など)の割引もありますので、かなりお得です。 ちなみにテンションが上がったのはコレを見てからです^^ ちょっと笑ったのは路面電車に乗ると武田鉄矢の高知(と言うか竜馬)LOVEコールが聞けます^^ まず向かったのは龍馬生誕地です。 石碑は変わっていませんでしたが、龍馬胸像公衆電話が無くなっており、代わりに説明版などが充実されていました。 坂本龍馬生誕地 生誕地のすぐ近くに龍馬のうまれた記念館に参りました。 龍馬のうまれた記念館 龍馬関連の資料がわかりやすく説明されています。入口では子供龍馬に扮した子供の声がいきなり流れますのでちょいとビックリします^^ 生誕地の次は久しぶりの高知城です。 高知城 千代像 板垣退助像 いつ見ても素晴らしく、高知に行くと必ず寄っています。しかしこの日の高知の暑さは尋常でなく、倒れそうになりました^^; 一応冷やすためにミストや城内では冷たいおしぼりが配られていましたが…効果が少なかったです。でもナイスなアイデアではありますが・・・^^ 結局涼しかったのは天守最上階で、もう極楽気分でした。 「ああ、ここで寝たいな」と思う人がよほど多いのか、注意書きで「昼寝はしないでください」というものがありました^^;うーん、一本取られました^^;; 山内一豊像 高知城を降り、少し外側に築城主である山内一豊の銅像がやっとありました。奥さんの千代さんは一番良い場所にあり、確か『功名が辻』の原作者・司馬さんも苦笑していたという話を聞いたことがあります。 ですが新しく出来ただけあってかなり仕上がりの良い銅像でした。 銅像の近くには文学館があり、そこでは今国主展が開催されていました。その文学館で変わり兜の試着が出来ますので、当然の如く試着してきました 。 でもシコロがないので変なウサギオッサンになってしまいましたが^^;; はりまや橋 高知城の次はバスに乗って桂浜です。 桂浜の前に坂本龍馬記念館に行ったのですが…何と30分待ちの行列が出来ていました^^; 記念館には龍馬の手紙など数多くの資料や、近江屋の部屋が再現されていたりなどしています。 記念館の前には長宗我部氏最後の居城であった浦戸城跡があります。もちろんその天守跡も見学しました。 坂本龍馬記念館 浦戸城跡 記念館の次は龍馬像、そして桂浜へと向かいました。 一番最初の高知入りの際、桂浜へ訪問したのですが、その時は台風のため海岸に寄れませんでした。ですが、今回は見事な晴天で桂浜を散策出来ました。 坂本龍馬像 アイスクリン 桂浜 「海」と言う字 『おーい! 竜馬』ネタで桂浜に「海」(ちゃんと母と言う字も入れました^^)を書いたり、海を見ながら『おーい!』最終巻や『夏草の賦』下巻、『功名が辻』最終巻を読みふけりました^^ 桂浜の次は夕食のためにはりまや橋へと行き、そこで鯨丼やひろめ市場で鰹のタタキや鯨刺身を買って高知城の板垣退助像の前でネコにたかられながら食しました^^でもこの猫、人からもらっているペットフード慣れのため鰹を食べませんでした。何て贅沢な^^;; 鯨丼 武市瑞山殉節碑 吉田東洋最期の地 ひろめ市場 鯨の刺身 河田小龍住居地 |
2010年8月15日~高知→明石→名古屋~ |
四日目は高知駅でお土産を買って、名古屋へと出発です。 お土産は何故か高知付近でやたらと「食べるラー油」が売っておりましたので、購入してしまいました。 さてこの珍奇な龍馬ですが 変わった竜馬像^^; これは高知駅のブックオフにあった看板(?)でした^^ うーん、どんな龍馬やねん^^;;; 高知から岡山までは特急、岡山から姫路までは新幹線を使いました。 その車内で食べたのが駅弁の鰹たたき弁当です。 鰹たたき弁当 お目当ての明石焼き 保冷剤も入っており、ちゃんとした鰹のたたきが食べられます。 姫路からは新快速で東上したのですが、昼食のため明石へ途中下車。そこで一番お気に入りの明石焼きを堪能し、一路名古屋へと向かいました。 |
2010年8月16日~挙母城~ |
最終日は豊田市にある挙母城をスケッチしに行きました。やはり今年の名古屋方面は猛暑で、結構大変でした^^; 挙母城 スケッチ後は名古屋へ戻り、味噌カツと養老サイダー、そして手羽先を食べました。食べた後はいつものように大垣で水ようかんを食べましたが、新味の「大垣珈琲」が登場していましたので、購入しました。 水まんじゅう・大垣珈琲味 コーヒーゼリーの中に餡が入っているもので、とても美味でした♪ こうして今年の夏旅行も終わりなのですが…18切符が一枚残っていますので、9月初旬までどこかへ行かないといけません^^ うーん、最後の締めは・・・某大尉(大佐)調に 「まだ、終わらんよ!」 |
【付録】2010年8月29日~高松編~ |
18切符が一枚余っていましたので、どこへ行こうかと悩んでいましたが、高松にしました。 早朝に出発して10時半に高松到着。 まず目指すは香川県立ミュージアムです。 以前は香川県立博物館でしたが、3年前に色々と変わったらしいです。 ですが、この博物館の一階にある体験学習室は変わっておりませんでした。ここの体験学習室では大鎧が無料で着用出来るのです。 で、今回私が持参したのは次のようなもの。 ①鎧直垂 ②引立烏帽子 ③軍扇 ④足袋 ⑤鎧通 ⑥腰紐 ⑥弓懸 …ってほぼフル装備^^;; トイレで着替えをして受付に行くと・・・ 「……!」 驚かれていました^^;; 「こういう姿で来られたお客様は初めてです」 …うん。そうだろうな…^^;; で、ともかく先方にご迷惑のかからないよう片袖を脱いだ状態で我が身を預けることに…^^ で…装着結果はこの通り。 香川県立ミュージアムにて 喉輪はちょっと室町気分で付けてみました。でも残念だったのは栴檀板と鳩尾板が最初からくくりつけてあって正規の付け方が出来なかったことです。何とかごまかしたつもりなんですが…鳩尾がずれてしまっています^^; うーん、やっぱり自分で着用するのが一番かな?? でも館員さんがとても気さくな方ですので、大鎧を体験されたい方は是非香川県立ミュージアムにお寄りください。 その後、色々と館員さんと楽しくお話をして博物館を立ちました。館員さんはとてもご親切で最後は着替え場所を提供していただきました^^ 次に目指したのは讃岐うどん。目当てのお店は見つからなかったのですが、美味しいお店に出会うことが出来ました^^ セルフサービス式が初めてでしたので、地元の人を見ながら無事に食べることが出来ました^^ 月見とろろ讃岐うどん 高松城 海水を引き入れたお城 月見櫓からは屋島が^^ 讃岐さしみ天 その後は高松城を周り、月見櫓から屋島を見たりなどのんびりしていました。 明日は仕事もありますので早目に切り上げて大阪へ帰り、梅田で行きつけのカレーを食べて18切符消化紀行は無事終了しました。 |