一海漫遊記【夏旅行2006】

2006年8月12日 仙台→山形→横手→弘前
今年はいっちょ、東北へ!-ということで東北へ旅行することにしました。
東北は日本一周の折岩手まで行ったのですがそれより北へは行かずじまいで、初めての奥東北進出です。
初めに夜行バスに乗り、仙台駅へ。本当は山形駅に行きたかったのですが、チケットが取れずに断念し、仙台行きのチケットを買うことになりました。
前回は仙台城など見て回ったのですが、今回の第一目的は山形ですので、すぐさま電車に乗り込み、一路山形へと向います。
この日の朝ご飯は仙台駅名物の牛タン弁当です。
この牛タン弁当はその場で温める事の出きるお弁当で、ホカホカの牛タンを食べることが出来ます。しかし危うくとろろまで温めそうになってしまいました^^;とにもかくにも一路山形へ出発です。

夜行で仙台へ
厚切り牛タン弁当
山形といえば伊達政宗と並ぶ奥羽の名将です。ですので仙台と同じく山形も賑やかなのかな、と思いきや、とても静かでした^^;山形城は山形駅から徒歩10分ほどで大手門下の堀跡にJRの線路が走っています。
今回お城スケッチ第一弾はこの山形城でしたが、絵を描き始めるやいなや大雨の洗礼を受けてしまいました^^;幸い城前の屋根付き駐車場があったのですが、台風のような大雨で幾度かスケッチを中断することになり、大変でした。それでも何とか描きあげ、次の目的地へ出発です。
奥東北のダイヤルは結構シビアで、少しでも遅れますと目的地に着くことが出来ません^^;雨の中、必死になって駅にダッシュいたしました。

山形城
最上義光像
さて次は山形県から秋田県へ。秋田の目的は横手城です。
ところがこの横手、過疎化のせいか城ゆきのバスがなくなっておりました^^;うーん、そういえば電車の中ではご老人と高校生以下の子どもしか見なかったような・・・。在来線は不便ですが、こういうことを観察出来るのがとても楽しいです^^
バスがありませんので三十分かけて徒歩でお城へ向いました。ところがここでも少雨ではありましたが雨の洗礼をば受けました^^;小ぶりなお城でしたが、天守閣から眺める城下は素晴らしかったです。またここ横手は江戸初期に徳川家康のもとで政治手腕を発揮し、秀忠の代で宇都宮釣天井事件で失脚した本多正純のお墓があります。

横手城
横手を出ると更に北に向います。最終目標は弘前。その間やたら乗車時間がありますので駅弁で食事を取ります。
秋田駅ではきりたんぽ弁当を購入しましたが、これが中々の美味。このお弁当も牛タンと同じく温めることが出来ます。またちゃんときりたんぽも入っており、ダシもよくしみていてお勧めです。

きりたんぽ弁当
青森・弘前に到着したのは夜の9時でした。まずホテルにチェックインし、ホテルのお勧め居酒屋で目当ての貝の味噌焼きを食べに行きました。
実は生まれてこのかた一人で飲み屋に入ったことがありませんでしたが、たまには一人で飲むのもいいなあ、と思いました^^弘前の地酒もとても美味しく、またホテルでは天然温泉があり、最高の一夜となりました。

貝の味噌焼
弘前の地酒「じょっぱり」
2006年8月13日 弘前→江刺→白河
二日目の朝は今回最大のメインである弘前城です。
弘前城は現存天守最北端のお城でようやく来ることが出来ました。城内も古城を偲ばせる良い雰囲気で、他にはない独特な感じがしました。またいつも弘前城は写真のような角度で撮っていますが、裏側に回りますと突如平凡な櫓になってしまい、私もこの角度からスケッチすることにしました。

弘前城
さて弘前城を築城したのは津軽為信で、城の側に銅像が立っています。この銅像ですが鎧のギミックが素晴らしく、また前立や烏帽子兜のデザインも良く、まじまじと「かっこええなあ」と見回してしまいました^^;うーん、どこへ行っても甲冑馬鹿が抜けません^^;;

津軽為信像
さて弘前の次は岩手です。途中盛岡駅に寄りましたので盛岡冷麺を食べることに。この冷麺はパイナップルでしたが、中には西瓜が乗っているのもあるのだとか・・・。うーん、西瓜はちょっと勘弁してほしいです^^;;
ここからは新幹線に乗り換え、水沢江刺に向いました。
何故江刺に・・・?ふふふ、それはお兄さん、江刺には「江刺藤原の郷」あるからじゃありませんか♪いざいざ藤原の郷へ!!

盛岡冷麺
【江刺藤原の郷】
江刺藤原の郷とは岩手・江刺にオープンされた撮影村です。大河『炎立つ』に併せて作られ、その後も『花の乱』『秀吉』『毛利元就』『北条時宗』『利家とまつ』『義経』など数多くの大河が撮影されています。また映画『陰陽師』もここで撮影されました。

静御前・義経・常盤御前・清盛

とにかくここの魅力は色んな体験が出来ることです。牛車に乗ったり・・・

牛車
都大路を歩いたり・・・

大路
弁慶の薙刀を持って下駄を履いたりなど楽しい展示品がたくさんあります。

弁慶の薙刀と下駄
また政庁には大鎧姿の源頼義像や平安時代調の大鎧や武具・楽器などまさに「一海衝動波」出まくりの逸品ばかりが飾られています。うーん、もしお金の余裕があれば即座に光山堂さんに向って甲冑をお願いしていたでしょう^^;;

政庁
源頼義

大鎧勢揃!
大鎧その1
大鎧その2
大鎧その3
武具
その他にも安宅関から義経堂、経清館や清衡館などがあり・・・ああ、装束か大鎧を着てここを歩きたい~~!!!
・・・と発狂してしまうほど雰囲気抜群の建物がこれでもか、というほど並んでいます^^;・・・ちなみにかなりの本気度で来年の秋、江刺オフやりたいな、と企んでいます。今のうちに装束を購入して来るべき日に備えておきましょう(爆)

安宅関


義経堂
義経と弁慶



馬場

ところで藤原の郷では各建物でその主がナレーションしてくれます。一番印象的だったのは藤原経清のナレータ。
「結有も心配気な表情をしているのう・・・ハァ・・・(溜息)」
とえらく元気のない声を出します。聞いているこちらが意気消沈してしうほどやる気のない悲しくなるような嘆息に満ちた声でした^^;;;

経清と結有

藤原清衡
藤原の郷では御座所セットに座って記念撮影を撮ることが出来ます。もちろん!座って記念撮影をいたしました。
この画像を見た甲援隊の知盛殿に
「一海さん、この調度品欲しくなったのでは?」
と聞かれたのですが、私は
「うーん、調度品よりも建物が欲しいです」
とどこまで野望が深いのかかわらない回答をしてしまいました^^;;


当然記念撮影!

さて麓に下りますと伽羅の御所があります。寝殿造が見事に再現されており、ここでもあああ、装束を着て・・・(以下略)
といった素晴らしき建物でした^^調度品も他の建物よりも豪奢で奥州藤原氏の栄華が漂っています。またここでは無料で水干など試着することも出来ます。
ちなみに何の躊躇もなく着込んでいた私には観光客の白い視線が無数に突き刺さっていました^^;;

伽羅御所
藤原秀衡
御座所
御息所
貸し装束
無量光院


吉田郡山城or厨川柵
金色堂
砂金体験
さてこのように異常な興奮の中、江刺藤原の郷の本を二冊購入し、次は白河です。その途中でしゃけいくら弁当を購入しましたが、これが中々の美味でした。いくらも良い物を使っており、鮭も最高でした^^うーん、とにかく今度は装束を着て江刺へ行くぞ!!

しゃけいくら弁当
2006年8月14日 白河→浅草→秋葉原→亀有→浅草
白河を最後にいよいよ東京へと向います。
その白河といえば「白河以北・・・」という言葉があるように高名な白河関があり、まさに東北の玄関口にあたります。この白河に鎮座するのが白河小峰城です。
白河は八代将軍吉宗の孫で寛政の改革を実行した老中・松平定信の所領でもあります。また戊辰戦争では官軍と奥羽越列藩同盟軍が雌雄を決した決戦地でもあります。言うまでもなく再建されたお城ですが、しっかりと再現されており、見応えがあります。また天守の形も独特でスケッチをしていてとても楽しいお城です。

松尾芭蕉像
白河小峰城
その白河を出ていよいよ東京へ向います。
東京での宿は浅草近くにあるホテルで何と憧れのBANDAI本社の隣にあります。しかもフロントのお姉さんがめちゃくちゃ美人で、思わず写真を撮らせていただきたかったほどです^^
まずホテルに荷物を置き、浅草仲見世通りへ。馴染みの天麩羅饅頭を食べたり、江戸蕎麦を食べたりなど食い気丸出しの浅草めぐりです^^;
次は武器屋さんめぐりのため秋葉原へと向いました。・・・秋葉原ですが噂に違わぬ「萌え」の雰囲気で一杯で、小一時間でダウンしてしまいました^^;何でもこの日はイベントがあったらしく、秋葉原でも一ニを争うほど人出の多い日だったということでした^^;

BANDAI本社♪
江戸盛蕎麦!
秋葉原を出て次に向かったのは亀有です。秋葉原が萌えの聖地なら、亀有は甲冑好きの聖地です。言うまでもなく亀有には甲援隊御用達の光山堂さんがあり、そのためだけにいつも参ります^^

両津勘吉像
この日は光山堂さんや関東方面の甲援隊士、そして鈴木繁友殿をお招きして「お江戸オフ会」を催しました。会話の内容は・・・本当に煮詰まったすき焼きにまだ砂糖をぶち込むかのような濃~い内容で(←どんな喩えや^^;)あっという間に時間が過ぎ去ってしまいました^^中々関東には行けませんが、またお江戸オフ会を催したいと思います。お店を手配していただきました光山堂さんには篤く御礼申し上げます。

お江戸オフ会
2006年8月15日 浅草→掛川→名古屋
次の日は遠州掛川です。
掛川では大河『功名が辻』に因んで催しがされています。今回も甲冑を着れたりなど楽しかったのですが、ちょっと苦言があります。
広島の『毛利元就』博はとても楽しく、その後引き継がれているのはよくわかるのですが、ワンパターンでちょっと飽きています。もうそろそろ違う角度でイベントして欲しいな、と願っています。・・・でも甲冑着用は残しておいてほしいです^^

掛川城
功名が辻展
木下藤吉朗着用具足
小山会議
甲冑試着
とにもかくにも当たり前のように甲冑を着て記念撮影後は掛川名物の五萬石饅頭を食べ、名古屋へと向いました。名古屋ではT先生ご夫妻と食事をして夜遅くまで楽しくお話しさせていただきました^^

五萬石饅頭(味噌味)
2006年8月16日 名古屋→西尾→名古屋→大阪
最終日は名古屋付近の散策です。交通の便の悪い東北とは違い、とても交通の便の良い名古屋にいるためか、気持ちはとても楽でした。
今年は三河西尾城を訪問することにしました。
当初「西尾口」駅が最寄り駅にあると思っていたのですが、実は「西尾」駅が正解で、結局ひと駅分歩いて戻ることとなってしまいました^^;また地元の方とお話しする機会があったのですが「え?? 西尾にお城があるの??」と驚かれてしまい、反対にこちらが驚いてしまうこともありました^^;;
ですがしっかりと西尾にはお城があり、雨に祟られながらも無事スケッチをすることが出来ました^^小じんまりとしたお城ですが、風情があり、描いていてとても楽しい建物でした。

西尾城
名古屋へ戻りますと昼食に味噌煮込みうどんを食べることに。待つこと1時間ほどでしたが、うどんが味噌にマッチしており、とても美味でした。また独特な唐辛子入れに感動してしまい、ジロジロを見回していました^^;

味噌煮込みうどん

独特な唐辛子入れ
最後の締めに久しぶりに名古屋城へ立ち寄ることにしました。
名古屋城ですが、全体的に盛り上げようという意識を所々で感じ取ることが出来ました。
まずは地下鉄の入り口ですが、外からは城門にしか見えず、まずここで感動してしまいました。

地下鉄の入り口??
そして本丸御殿の再建計画です。帰りに味噌カツ丼を食べたのですが、そのお店でも本丸御殿再建の募金をしていました。まさに市民が一丸となって取り組んでいるようです。
・・・ちょっと話がずれますが、さすがは名古屋城、めちゃくちゃ大きいです^^;小じんまりとしたお城ばかり見ていましたので、ちょっとその大きさにびっくりしてしまいました^^

名古屋城
さて取り組みですが、城内の展示物も中々のもの。名古屋城下町を再現した展示物はとてもよく出来ており、感心して見学いたしました^^

凝った展示内容
更に甲冑師の小川先生が甲冑試着コーナーを設置されており、熱心に甲冑講座をされておられました。こうした努力と工夫がある限り名古屋はまだまだ発展していくのだろうな、と感じる名古屋城訪問でした^^大阪も少しは見習ってほしいものです。

甲冑の試着も出来ます。

加藤清正像
名古屋城を出た後はいつものように大垣で水饅頭を食べ、一路大阪へ戻ることにしました。今度は是非北海道へ行ってみたいと思います^^

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