三国志鎧(明光鎧)の着方

今回、一海が持っている三国志の鎧の着付け方をNHK『人形劇三国志』の方々に解説をしていただきながらご紹介いたします。
曹操
ふはははははは。わしが乱世の奸賊と謳われた曹操孟徳じゃ。一海とやら。数ある鎧の中でよくぞこの曹操の鎧を選んだ!! わしがたっぷりと解説してやろう。さて・・・
劉備
待て!!
曹操
む?!何奴?!!
劉備
曹操、おぬしの思い通りにはさせぬぞ!
曹操
おぬしは・・・! 劉備玄徳!! またしてもわしの邪魔だてをいたすか!
劉備
漢王朝をお守りするため、おぬしの好きにさせん!!
張飛
はははは! そうだ、兄貴の言う通りだ! この張飛様が相手になってやる!!
曹操うむむむ!! バチバチバチ・・・・!!!劉備張飛
孔明
では・・・この孔明がご説明申し上げよう。
関羽
軍師殿、お願い申す。
劉備張飛曹操
あ・・・。
①まず、下着を着ける
関羽
この衣服は何でござるか? 軍師殿。
孔明
関羽殿。この衣服はいわゆる下着です。
関羽
では、足に着けているのは靴下でござりまするな?
劉備
いや、関羽。それは倭の国の足袋というものだ。裸足のまま靴を履けば、どうしても蒸れてしまう。と言って靴下では今一つ三国志の雰囲気になじまぬ。そこで一海殿は足袋を代用としたのだ。
関羽
さすがは兄者。
張飛
なるほど。兄貴はよく調べているな。
孔明
さすがは殿。ご賢察の通りです。
②戦ぽう(戦闘用の衣服)を着用し、靴、手甲を付ける。
曹操
ふん。愚かな玄徳と孔明よ。それぐらいのことで騒ぐではないわ。
張飛
何をっ! ならば貴様に説明できるのか?
関羽
張飛、はやまるな!
曹操
ふん。当たり前だ。この曹操様にかかれば簡単なことだ。
劉備
では、お手並み拝見といこうか。
曹操
まあ、見ておれ。下着を着用した後、靴を履き、手甲を腕に巻くのだ。その手甲だが・・・見よ!!
曹操
まじっくてーぷと申すものでとめるのだ。
張飛
はーはははっ。まじっくてーぷだと? そんなむちゃくちゃな鎧があるのか?
曹操
ふん。田舎者めが。
孔明
張飛殿。実は『三国演義』中の俳優たちの鎧もまじっくてーぷを多用しているのです。さすがは曹操。『三国演義』番外編を見なければ、ここまでの知識はありますまい。
曹操
ふははは。恐れいったか!
③鎧を前から着込む。
曹操
さあ、いよいよ鎧を着るのだ。
孔明
殿。この鎧は前から着込むようになっているのです。
劉備
ふむ。なるほど。そして後の紐を下の写真のように結ぶのだな。
関羽
ところで兄者。まんとはいかがいたします?
張飛
ああ。大体まんとて、何で必要なんだ?
劉備
うむ。孔明、教えてやってくれ。
孔明
はい。関羽殿、張飛殿。まんとは気候の激しいわが国(中国)において寒さを凌いだり、また埃や塵を少しでも避けるために纏っているのです。
関羽張飛
ふーん・・・。
曹操
ふん。ところで玄徳。この鎧の名を存じておるのか?
劉備
うむ。孔明、教えてやれ。
張飛関羽
ヒソヒソ(兄貴、本当は知らないんじゃないのか?)(張飛、余計なことを申すな)
曹操
ふははは。玄徳、知らぬなら知らぬと・・・。
劉備
知らぬ!
曹操
うぐっ!
孔明
さすがは殿。あの曹操めも殿には敵いませぬ。では私が代わってお答えいたしましょう。この鎧は明光鎧と申します。胸に鉄板を張り、強化した三国時代最新鋭の鎧です。「明光」の名はその胸の板が光るため、そう呼ばれたそうです。
劉備
・・・というわけだ。曹操。
曹操
おのれ・・・玄徳に孔明。今に見ておれ!!
④そして肩の防具を着け、兜をかぶると完成!!
張飛
よおおしっ! 後は兜をかぶっておしまいだな!
関羽
いや、その前に肩の防具をつけるのだ。張飛。それに剣を革べるとの下に写真にようにつけるんだ。
張飛
なるほど。ところで何で髭がついてんだ?
関羽
それは・・・。
曹操
それはだな・・・。
孔明
一海殿の洒落でございます。殿。
劉備
というわけだ。曹操。
曹操
おのれえええ、どこまでもわしに楯突きおって!! 今に玄徳めを滅ぼしてくれるわ!!
関羽張飛
ボソ(ひでえ・・・!!)

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