一海漫遊記【夏旅行2021】
8月11日:彦根 |
2021年は何とかコロナ収まるかな、とホテルを当初予約していましたが、再び拡大。やむなく、昨年同様、日帰り夏旅行にいたしました。 まず一日目は彦根城。インバウンドがなく、落ち着いて堪能できるだろうと期待していましたが、その通りに。お城は落ち着いて拝観したいものです。 彦根城 ゆっくりと廻り、訪れたのは埋木舎。 ここは井伊直弼が彦根藩主になるまで部屋住みとして一生埋もれるという意味を込めてつけられた屋敷です。 実は何度も訪れたのですが、そのたびに休館していたため、今回がはじめて。 最初は館内整理、二回目は阪神大震災、三回目もまた館内整理のためでした。 何度もダメだっただけに感無量でした^^ 埋木舎 彦根を出た後は毎年食している大垣の水まんじゅうを食し、新作の資料調べにために名古屋の愛知県立図書館で調べものをしました。 愛知の図書館は名古屋城の一角で、資料がとても多くそろっていました。 |
8月12日:福知山 |
二日目は福知山。 当初はこの日に岡崎へ行くつもりでしたが、雨天。気軽に丹波地方行こうかなと思い、福知山城へと向かいました。 ずっと雨でしたので、雨足が収まるまで城内でのんびり。でも以前、くつろげた場所が羽生名人が対決した場所のため、入ることができませんでした。 また奥室もコロナ禍のため封鎖。ただただ窓から雨模様の丹波を眺めてましたが、これはこれでいいかなと^^ しかし福知山城へ行くと雨にあたることが多いです。 福知山城 帰りに足利高氏決起の篠村八幡宮へ。 以前にも訪れたのですが、その時は裏から入り、今回は表からでしたので、本当にここなのかと戸惑いました。 以前は晴天、今回は雨天でしたので、また違った雰囲気になったのかもしれません。 馬堀・篠村八幡宮 |
8月15日:赤穂 |
三日目は赤穂。 実は一番の目的は行きつけの明石焼きを食べることで、そちら方面でいい場所ないかなと思い、久しぶりに赤穂を選びました。 赤穂城はほとんど変わっていませんでしたが、本丸跡に部屋割りの案内をしているのはいいアイデアだなと思います。 ここで大石内蔵助たちが城明け渡しの評議をしたのかな、浅野内匠頭はここから庭を眺めていたのかなと想像しながら楽しみました。(ただ当時の部屋割りなのかは特に調べてませんが) せっかくなので赤穂城をぐるりと一周。結構独特な作りで、ここを見れてよかったです。 赤穂城 そして明石へ行って明石焼。やっぱり美味しいです^^ その帰りに湊川神社へ。 こちらも以前訪れた場所。四条畷などここ最近は楠木正成関連の史跡に行くことが多くなってます。別にブームでもなんでもないんですが^^; 湊川神社 |
8月22日:園城寺 |
そういえば源頼政が打倒平家で立ち上がった園城寺に行ったことがない、新羅三郎義光の元服した新羅明神社にも行ってみたいなと思い、参詣しました。 園城寺ですが、中々の名刹で、かなり堪能できました。滋賀には西教寺などまだまだ訪れたことのない名刹があるんだな、と新鮮な気持ちで楽しみました。 園城寺(三井寺) 園城寺近く、弘文天皇陵に隣接する場所に甲斐武田氏や佐竹氏の祖である新羅三郎義光元服の新羅明神と、義光のお墓があります。 弘文天皇陵も以前訪れたのですが、ここに義光墓があるとは知らなかったです。 そして最後に岸和田城。 こちらも訪問したことがありますが、その時は友人に車で送ってもらいました。ありがたかったのですが、岸和田の町を実感するために、東岸和田駅から歩いて城へと行きました。 私はまあしんどい目に遭わないと実感できないどんくさい人間なので、歩かないと脳にインプットされなかったりします^^; しかしおかげで少しでも岸和田を実感でき、また人が少なかったこともあってお城も楽しめました。 岸和田城 |
8月29日:岡崎 |
さて最終日はメインの岡崎一向一揆三か寺めぐりです。 朝一の便で西岡崎駅まで行き、最初に訪れたのは針崎の上宮寺です。こちらは石川氏が有力な信徒で、一揆鎮圧後は廃されますが、家康の乳母でもあった石川氏の嘆願もあって復興されました。境内には石川氏のお墓などもあります。 佐々木上宮寺 次に向かったのは安城です。 安城、その昔は安祥といって、松平氏が岡崎に移る前の拠点でした。本多忠勝の父・忠高の墓碑など、松平氏縁の地です。 こちらに安城市歴史博物館があるのですが、これが中々の内容。今回書こうとしている作品の参考になり、一人ウハウハ気分で展示物をメモってました^^; 安祥城跡(大乗寺・歴史博物館) 次なる 野寺・本證寺 へと向かったのですが、かなり遠かったです。歩けど歩けど着かなかったのですが、途中で松平宗家の座を狙った桜井松平家の桜井城がありました。 桜井松平家は後に尼崎藩主となる家で、徳川家は反抗しても許して大名にしているケースが多いです。 桜井城址 本證寺 にようやく着きましたが、その後岡崎城と三か寺最後の 勝鬘寺 に行くには時間が足りなかったために、名鉄を利用することに。 実際、もし歩いていたら、岡崎城の開館時間には間に合わなかったと思います。電車は偉大です^^; 野寺・本證寺 無事、岡崎城天守閣に到着。岡崎公園駅から城への道は結構わかりにくく、少し迷ってしまいました。 岡崎城も久しぶりでしたが、展示物はあまり進歩していないなというのが実感。 家康の館にも寄りましたが、コロナのために制限されており、ちょっと残念でした。 図書館で調べものと、思いましたが、予想以上に資料が多く、 勝鬘寺 へ行くことも考えて今回は見送りました。 しかし岡崎市立図書館のすごさは各松平氏ごとに書架があり、こんな松平ディープな図書館は類がないなと思いました^^;; 岡崎城・家康の館・図書館 さて次に岡崎駅へと向かったのですが、これは何度か経験しているため、結構な距離があるのはわかってました。ここも歩きに歩き、駅前の松平元康像を撮影。 そしてラストの 勝鬘寺 へと向かいました。こちらと 本證寺 はいずれもダイレクトに家康の弾圧を受けたためか、お寺の由緒書はちょっと暗い雰囲気がありました。ただ弾圧されていた期間は信長の本願寺抗争に重なりますので、家康も統治上、断固たる措置が必要だったんだなと思いました。 針崎・勝鬘寺 今回はかつて訪れた場所が多かったですが、そのため、じっくりと楽しむことができました。ですが来年はコロナも収まり、普通の夏旅行がしたいです。 |