一海漫遊記【高野山・比叡山2006年GW】

【2006.5.3】GW~比叡山・延暦寺~
「空高く最大比」-中学時代テスト前に覚えた暗記方法です。空海=高野山、最澄=比叡山を関連づけたものです^^
さて平安初期に建立され、その後日本仏教界の原点となったこの二大寺院に今まで一度も行ったことがありませんでした。そこで今年のGW旅行は是非この二大寺院を訪れようと二日間に渡って行って参りました。
一日目は比叡山へと向いました。
比叡山へ行くのにお得な切符が販売されていましたのでそれを購入しました。内容は電車往復/ロープウエイ/叡山バス乗り放題/拝観割引/お土産割引などかなり充実した内容です。
その切符を購入して一時間ほどで比叡山に到着します。
比叡山の桜
この日は好天で、観光客で賑わっていました。山上から見た琵琶湖はとても綺麗でかつて最澄も見ていたのかと思いますと、感慨深いものがあります。
また山下では散った桜も山上ではGWがちょうど見頃でした。
琵琶湖
文殊堂
根本中堂
栄西の碑
さてこの比叡山には関わった僧についてのパネルが展示されています。その多くが後の仏教界をリードしていった僧ばかりで、叡山が大事にされた理由もよくわかりました。ただやはり例の人物の「織」の字もないのは五百年経った今でも触れたくないんだろうな、と感じながら散策をしました。宗教も組織も当初は崇高な意志のもと運営されていても三代、四代と代替わりしていくとおかしくなっていくものなのでしょうか。しかし今の叡山は平穏そのもので、かつて伝教大師の面影を見たように思えました。
【2006.5.3】GW~比叡山・延暦寺~
延暦寺を下山した後、中継点に下鴨神社があり、休憩がてら寄ってみることにしました。この日は流鏑馬神事が催されていたらしく、流鏑馬装束の方とすれ違いました。その都度装束や持ち具をチェックしてしまい、病気進んでいるな~と苦笑してしまいました^^;
この下鴨神社は京の水神を祭る神社で、神社内で小川が流れています。また『君が代』の歌詞にある「細石」もあります。また『徒然草』の作者・鴨長明も神社の一角で住んでいたようです。
こうしてこの日の延暦寺紀行は終わりを告げました。
下鴨神社
さざれ石
鴨長明故居地
【2006.5.4】GW~高野山・金剛峰寺~
延暦寺紀行の翌日は高野山・金剛峰寺です。延暦寺の建築物は静かながらも華やかさを感じる一方、高野山では木の香りが漂うそんな建築物が多く見受けられました。高野山は平安時代から絶えず続いてきているためか、比叡山にはない「居住性」を感じさせられます。その一つの要因はお遍路参りの方がおられたり、多くの武将や大名家の墓が林立しているためかもしれません。
そのお墓ですが、本当に凄いです。至る所に戦国から江戸時代の著名な人物や大名家の墓があり、戦国ファンにはたまらないお墓参りだと思います。もちろん織田信長や豊臣家の墓もあり、徳川家康と秀忠の廟所もありました。また表通りには大メーカーの社墓があり、高野山の凄さを思い知りました。
今回日本仏教の重要な位置を占める両山に参りましたが、1300年経った現在でも深く日本人と繋がっていることを実感した、そんな旅行でした。
大伽藍


家康廟堂
織田信長&筒井順慶供養塔
豊臣家墓所
武田信玄・勝頼墓所

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