一海漫遊記【夏旅行2005】

2005年夏旅行~源平合戦古戦場巡り~
一の谷古戦場
7月10日~湊川神社→須磨寺→須磨浦公園(一の谷古戦場)~
2005年の大河は『義経』-。確か大河『毛利元就』博に行くために広島へ旅行して以来、毎年大河がらみの夏旅行ですが、今年は源平古戦場めぐりをと思いつきました。一の谷、屋島、壇ノ浦!
まずは近場の一の谷から急襲です♪
【湊川神社】
楠木正成ーーーー!!
・・・て源平古戦場巡りからいきなり外れた湊川神社からスタートです^^;もちろん一の谷古戦場からは目と鼻の先ほど近い場所でしたので、寄ってみました。
この日は朝から生憎の雨ですが、その雨が余計に楠木正成の終焉を演出してくれたようで、気分的には盛り上がっています。ただ神戸駅で購入した明石蛸弁当(蛸壺入り)を神社で食べようと考えていたのですが、残念ながら出来ませんでした。結局蛸弁当片手の参拝となりました。
湊川神社
楠木正成戦没地
水戸光圀像
楠木正成のお墓
さてこの湊川神社ですが、太平記ファンにはたまらない神社です。水戸光圀の碑が立っておりまして、戦前正成は大変な人気を呈しましたが、私は純粋に彼の生き様が好きです。現実を見る目を持っていたものの、恩義を忘れない人格は本当に見習いたいものです。同行したHaNiWaと話していたのですが、よくよく考えてみれば大阪出身の名将が本当に少ないことを感じました。一度河内方面にも足を伸ばしてみたいですね。
ちなみに湊川神社の宝物館は甲冑ファンは必見です。素晴らしい作りの腹巻鎧などがあります。思わず
「うわー、そうか、こうなっているのか・・・。うーむ、じゃあ、あれを使ってこれを作れるかな??」
と思わず手作り甲冑の構想を呟いておりました^^;
【須磨寺】
さて次はいよいよ源平合戦古戦場の一つ須磨寺へと向います。その須磨寺へ行く際にありますのが重衡捕われの地です。名将の誉れ高い重衡がこの地で掴まり、やがて鎌倉、奈良へと引き渡され非業の最期を遂げる・・・。そんな重衡の数奇な人生を思い浮かべながら須磨寺へと向います。
平重衡捕われの地
須磨寺
珍しい達磨おみくじ
さて須磨寺へ向う途中ですが、珍しい自動販売機があります。それは何と達磨おみくじ!掌サイズの達磨におみくじが入っているものです。恐らく日本全国探しましても須磨以外ないのではないでしょうか?あまりにも珍しいのでHaNiWaが購入しました。
熊谷直実対平敦盛
源義経腰掛の木
須磨寺には源平合戦縁の史跡や銅像があります。ドラマでは描かれませんでしたが、熊谷直実と平敦盛の一騎打ちの銅像もあります。また義経腰掛の木なども残されています。
【須磨浦公園(一の谷古戦場)】
ついに一の谷古戦場です。ちなみにこの日はちょうど大河『義経』で一の谷の合戦がオンエアされる日です。気分は盛り上がりまくりです^^この一の谷古戦場ですが、須磨浦公園駅を降りていただきましたら、比較的近くに史跡が点在しています。
安徳天皇社
一の谷古戦場
平敦盛の墓
時間的には1時間半もあればゆっくり巡ることが出来ます。
そして何よりも須磨浦駅から出ていますロープウェイに乗って山上へ行くことをお勧めします。山上からは一の谷古戦場が一望出来ますし、帰りのロープウェイでは鵯越気分が味わえます^^また遠く明石大橋も見ることが出来、平家が落ち延びていったであろう海に目をやりました。次はいよいよ屋島です。
この日は気分も最高にドラマの一の谷の合戦を観ながら、夏旅行に思いを馳せました^^
一の谷全貌
8月12日~伊予大洲城→道後温泉→高松~
さて!夏旅行の開始です。今回のテーマは「源平合戦古戦場めぐり」!屋島と壇ノ浦を中心に色んな場所へと旅行しました。
【伊予大洲城】
まず手始めが昨年復元されたばかりの伊予大洲城です。伊予大洲へは夜行バスで向かい、朝一に到着しました。
伊予大洲駅から歩くこと20分。橋を渡っていきますと立派な天守閣が見えてきました。
伊予大洲城その1
伊予大洲城その2
予想以上に素晴らしい佇まいに感動しながら、伊予大洲城へと近付きます。早速スケッチをして、開門時間までゆっくりとお城の周りを見学しました。
最近の復興天守はしっかりとした復元を志しており、この伊予大洲は復興天守の中では屈指の出来栄えです。
更にその思いが深まりましたのは内部です。新築の香りはするものの、考証に基づいたもので、さほどお城に詳しくない私ですら感嘆の声を挙げてしまいました。伊予大洲城は明治時代に取り壊されましたが、内部の資料や各方面の写真が豊富に残っており、ここまで再現出来たとのことです。
中江藤樹
【松山・道後温泉】
伊予大洲の次は松山です。松山といえば、そう!温泉です!!
道後温泉の周りは明治の雰囲気がとてもよく残っており、のんびりとした気分になります。今回は最高級の部屋にしようかと張り切っていたのですが、生憎の満員。そこでもう一つ下のランクの部屋で休息しました。
それでもお茶と茶菓子が出ますのでかなりのんびりと出来ます。制限時間たっぷりと温泉につかり、お肌がスベスベとなりました♪温泉に入るコツは何度も出たり入ったりすることが一番です^^
道後温泉
さっぱりして道後温泉を後にしましたが、近くに河野氏の居城であった湯築城跡があるというではないですか♪早速温泉帰りに行きましたが、すぐさま汗だらけになってしまいました^^;しかし湯築城には復元館が立っておりまして、いつの日か甲冑オフをやりたいなーと目論む一海でした(←ホンマ病気や^^;)
湯築城跡
かくしてこの日は高松へと向かい、屋島古戦場へと一歩近付くこととなりました!
屋島古戦場
8月13日~屋島寺・屋島古戦場→尾道・戦艦大和原寸ロケセット→宮島~
いよいよ屋島古戦場です。屋島へは高松から琴電もしくはJRで屋島へと向います。ただホテルで屋島のことを聞きますと
「昨年ロープウェイが無くなりましたよ」
という衝撃的な情報が!
「な、何でやねん、今年大河ちゃうん??」
という私の不甲斐ない叫びをよそに屋島では「ロープウェイは閉鎖しました」というポスターが・・・^^;いいっすよ、いいっす!登りますよ!と半分ヤケクソ気分で登ることとなりました^^;
【屋島古戦場】
屋島古戦場
屋島ですが、途中訳のわからない道に迷ったりと一海方向音痴拳が飛び出しましたが、何とか2時間弱で登ることが出来ました。実際に登ってみましたが、その分少しでも屋島を体感出来たようで良かったです^^やっぱり苦労はしなくてはいけませんね(とか言いつつ、やっぱりロープウェイ動いてほしいと思います)
屋島寺
屋島の頂上には屋島寺があります。更に屋島古城跡の看板があり、そこから古戦場を一望出来ます。
その頂上からは吉を願って瓦投げをします。小さな瓦を屋島へと投げるのですが、これが結構面白いんです^^童心に返って一生懸命瓦を投げていました。
さて屋島頂上のお土産物屋さんには甲冑が飾ってありました。本小札の二枚胴具足でしたが、惜しむらくは飾り付けが出来ていませんでした^^;しかしこうしたチェックを入れるのも結構楽しいです^^;
屋島全景
屋島を降りて次に向かったのは四国村の入り口にある有名なお店です。
讃岐と言えばもちろん讃岐うどんです。私が寄りましたのは讃岐うどんで有名な藁屋さんです。最初は生醤油うどんを頼みまして食べてみました。生醤油と腰のあるうどんがよく合っており、とても美味しかったです。ただふと目を横にやると大きな徳利が・・・。その徳利は釜揚げうどん用のものとのこと・・・。徳利が、あの大徳利を手に持ちたい・・・。それにうどん一杯だけでは物足りぬ・・・というわけで釜揚げを追加してしまいました^^;
念願の大徳利でダシを注ぎながら、釜揚げうどんも完食。感想としましては釜揚げがお勧めです。よりうどんの美味しさを味わえると思えます。
讃岐うどんその1:生醤油うどん
讃岐うどんその2:釜揚げうどん
【戦艦大和・原寸ロケセット】
屋島を見学、讃岐うどんを堪能した後は、尾道です。尾道に向ったのは角川が制作した戦艦大和の原寸大ロケセットを見に行くためです♪
幼い頃より戦艦は海上・宇宙を問わずに一番好きなのが大和でした。ビックワンガムで真っ先に買うのは大和、小学校の工作部で購入したのは宇宙戦艦^^;そして今年に入っては連斬模型を買ったり、ポピニカ魂を買ったり、更には1メートル以上はあろうかという週間『大和を作る』を定期購読したり、さらには年末出るであろう宇宙戦艦を買ったりなど・・・てどんなけ大和買うねん!と突っ込みたくなるぐらいに大好きな一海にとってこのロケセットは是非見ておかなくてはいけないのです!実は西に行こうと決めたのもこのロケセットがあったため・・・尾道でホリエモン氏と静香チャンが選挙で燃えているというテレビ報道で大和を探すほど・・・て誰か止めてやってください(爆)
戦艦大和その1
戦艦大和その2
とにもかくにも憧れの大和原寸大ロケセットへと向いました。その日の観光客ですが、本当に多かったです。またその期待を裏切らないほどロケセットは大きく、大和の巨大さを実感することが出来ました。残念ながら完全再現ではありませんでしたが、尾道に足を運ぶ価値は充分だと思います。今も大和を制作していますが、この時の体験を思い出しながら作りますと高揚感が全く違います。
尾道ラーメン
大和を堪能したあとはご当地の尾道ラーメンです。私がいつも尾道で食べますのは商店街の奥にありますお店です。一度駅前で食べたことがありますが、味は段違いです。いつも行列が出来ていますが、並んで食べる価値はあります。
【夜の宮島】
厳島神社ライトアップ
あなご弁当
そしてこの日の宿泊地は宮島です。夜の宮島は初めてで、あなご弁当を夜食として持参です。
泊まったホテルは一泊1万円以上するのですが、三ヶ月前から予約をし、特価で泊まることが出来ました。いやー、さすがにサービスが良く、大浴場も堪能出来ました。
その前にライトアップされている厳島神社へあなご弁当を持っていざ出陣です!外国の方の「HAHAHAHAHA」という大笑いの声と鹿に悩まされながらも、厳島の夜景を前に食べるあなご弁当は最高でした♪また干潮でしたので、鳥居の下も散策することが出来ました。いやー最高の夜を迎えることが出来、とても満足です♪
8月14日~厳島神社・千畳閣→広島原爆ドーム・平和資料館→下関~
【宮島】
宮島で一泊し、朝から宮島観光です。この日は花火大会が催される日で観光客が続々と宮島に集まって参りました。花火大会が見れなかったのは残念といえば残念ですが、人ごみの嫌いな私にとってはラッキーだったかな??と思います。
朝の宮島は干潮で、大鳥居の下まで歩いていくことが出来「平家ガニいないかな??」とカニ探しておりました。
干潮の厳島神社
台風17号の影響で・・・
千畳閣
焼き牡蠣
ちょんまげ車引き^^
この日は厳島神社を参拝し、続いて宝物殿で異常な見方で甲冑を拝見^^;、千畳閣で夏風に吹かれながら昼寝をして、最後に名物の焼き牡蠣を食しました。
【広島】
広島焼
小いわしの刺身
さて次は広島です。まずは腹ごしらえにと名物の広島焼きを食しました。そして小いわしの刺身も食べたのですが、生姜醤油といわしの風味がよくマッチしてとても美味しかったです。そして食事後は・・・原爆ドームへと向いました。
原爆ドーム
平和記念碑
原爆ドームには今回で三回目ですが、いつ来ても気持ちは重いです。いかに大義名分や理屈をこねようとも戦争ほど無残なものはないと思います。
また「はい、笑って♪」とまるで遊園地感覚で幼い子にピースサインで写真を撮る親御さんや、平和資料館で子どもたちがパネルをバンバン叩いても叱りもしないお爺さんなど、ちょっと常識を疑うような大人が多かったです。さすがに原爆資料のコーナーより奥で騒いでいる子どもたちはいませんでしたが、もう少し大人は戦争について考えるべきではないかと感じました。
あまり政治のことは語りたくないのですが、平和記念碑に落書きをする人はやはり許せません。色んな主義主張があり、それぞれの言い分にはそれなりの納得はいきます。ただ戦争をすればこうした無残な結果が待ち受けており、それは避けなければいけないことであることは絶対だと思います。また子どもたちにしっかりと戦争の悲惨さや真面目に考えさせていくことは大人の大事な役目だと思います。この広島―特に原爆ドームは気持ち安らぐ場所ではありませんが、日本人なら一生に一度は絶対に訪れておくべき場所だと私は考えます。
壇ノ浦古戦場
8月15日~御裳裾川公園・赤間神宮→門司港→名古屋~
【壇ノ浦古戦場】
さて広島から下関まで移動し、4日目は源平合戦最後の戦場・壇ノ浦古戦場です。ここは二度目になりますが、何点が発展していました。
まず第一点は義経と知盛の銅像が建っていたこと。そして砲台(音つき)が設置されていたことです。
壇ノ浦古戦場
馬関戦争時に使用された同型の大砲
久坂玄瑞気分??
再現された大砲群(音と煙が出ます^^)
源義経対平知盛
タッキーの手形
関門海峡
鳴り物に弱い一海はもちろん即座に鳴らし料金200円を入れ、試してみました。・・・結果はまあ、一度遊んでみるのもいいかな??という程度です^^こういった類の仕掛けは本当に好きなんです^^;
とにもかくにも壇ノ浦古戦場で一時間ほど物思いにふけり、次は赤間神宮へと向いました。
赤間神宮
平一門の墓
七盛塚
耳なし芳一

赤間神宮は壇ノ浦の戦いで亡くなった安徳天皇や平家一門を祀った神社です。また耳なし芳一の木像もあり、どこか中世の怪しげな雰囲気が漂う神宮です。宝物間には再現された赤糸縅大鎧があり、再び怪しい親父になって小一時間大鎧の周りをウロウロしていました^^;;
春帆楼にある伊藤博文と陸奥宗光胸像
下関駅構内の大鎧♪
その後は歩いたり、バスに乗ったりしながら下関駅へと向かい、一路門司港駅へと向いました。その前にふく弁当DXを駅で購入し、門司港で食したのですが・・・メチャクチャ上手いです。また向こう側の下関を眺めながらですから、気分はまさに上々でした^^
さてその門司港ですが、目的は下関を見るためではありませんでした。
デラックスふく寿司
【門司港】
門司港
川本喜八郎人形展
ドラマで使用された水干
海峡ドラマシップ内のレトロ街
「海峡ドラマシップ」という施設で川本喜八郎先生作の『平家物語』の人形が展示されている情報を掴んだためでした。さすがに川本先生の作品は素晴らしく、館内でイベントをしていたのですが、一人人形に魅入っておりました^^;また同館では『義経』も開催されており、タッキーが着用していた水干を見たりと、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
こうして優雅な時間を過ごし、一路小倉へと行き、そして新幹線で名古屋へと向いました。何故、名古屋かと申しますと、そう、大学時代の恩師・T先生にお会いするためです^^この日は先生宅に泊めていただき、夜遅くまで色々とお話しすることが出来ました^^
8月16日~中村公園→熱田→岐阜県立歴史博物館→大垣→大阪~
【中村公園】
最終日は名古屋散策です。今年は秀吉の生誕地・中村へと向いました。
中村公園には秀吉と加藤清正の生誕地が残されており、ここから太閤秀吉は出発したんだな、と感動しておりました。
秀吉生誕地
日吉丸像の周りで遊ぶ子供たち
秀吉銅像
加藤清正生誕地
清正銅像
特に印象的だったのは秀吉幼少期の銅像の前で今も変わりなく子どもたちが遊んでいた光景でした。太閤秀吉もこういう風に遊んでいたのかもしれませんね^^
美味!ひつまぶし
うまき
この日の昼食は名古屋名物のひつまぶしです。ひつまぶしとはいわゆる鰻重のことなのですが、食べ方が独特です。ひつに入った鰻を三つの食べ方をします。まず一膳目はそのまま食べます。そして次はワサビ・ノリ・ネギなどの薬味で食べます。最後はお茶漬けにして食べて終了です。三つの味わいがあり、楽しく美味しくいただけるわけです。私のお気に入りは薬味をのせて食べる方法です。薬味と鰻がこれほど合うとは思いもしませんでした^^ただ難点なのはものすごく長い時間並ばされることです。この日、食べるまで1時間半は待たされました^^;;
【岐阜県立歴史博物館】
岐阜の街再現
古代鎧も触れます♪
無理やり着用^^;
子供用の着用甲冑
とここまではお天気に恵まれ、絶好調だったのですが、熱田神宮に入った途端、ものすごい雨が降ってきたのです。神社内の道は川のようになり、傘をさしていましたが、ズボンはビチャビチャになってしまいました。この雨は次に向かった岐阜までついてきまして・・・いやはや大変でした^^;;岐阜の歴博では古代鎧などが触ることが出来、とても勉強となりましたが、着用鎧は子どものみなのが残念でした^^;
最後は豪雨に襲われましたが、とても楽しく有意義な旅行でした。また来年も旅行したいですね♪

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