手作り甲冑奮闘記【豊臣秀頼公鎧】

豊臣秀頼公鎧
【製作者】一海/発注者:戦国魂
2014年10月17日
大坂の陣関連イベントで使用する豊臣秀頼公の甲冑を戦国魂さんの依頼で製作しました。
費用は大阪を盛り上げることもあり、材料費のみ、作業費なしの大特価です^^
モデルは東京国立博物館が所蔵する秀頼公所用の腹巻です。ですがこの甲冑はわざと二枚胴にしました。
理由は二つです。
一つは持ち運びと収納しやすくするため。
もう一つは一人でも着用できるようにです。
また大袖も通常は鐶を使用しますが、剣舞をしても外れないように紐を直付けにしています。
三具は鎧のイメージに合うように鳳凰の金襴、兜は無しで立烏帽子、装束は赤の直垂をレリコジャパンさんに注文しました。
付属品として淀殿の天冠も製作しています。
■完成画像


【モデル】東京国立博物館所蔵:伝秀頼公所用腹巻鎧
■各部・付属品















■工程
切付小札にしました。
細かいところは本歌の画像を注視しながら、極力忠実に再現しています。
今回採用したのは鎖部分を麻ジュートにしたことです。
まず切り出し、端々をボンドコーティングし、プライマーを念入りにかけて、塗装。そして最後に念入りにプライマーをかけます。
ちょっと失敗したのは喉輪部分の小札の穴数です。偶数にしないと菱縫が左右違ってくるため、偶数でないことを学びました。
そこでまあ、ごまかしなんですが、飾り金具(非金属)を付けました。豪奢な鎧ゆえ可能なごまかしです^^;



















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