手作り甲冑奮闘記【紫裾濃縅胴丸】
【紫裾濃縅胴丸】 |
特別教室の生徒さんのためにつくりました♪ ・・・と訳の分からない名分を掲げていますが、単純に紫裾濃で本小札の胴丸が欲しかっただけだからです。 今回はいかに本小札を綺麗に仕上げるか、研究の成果を試す一品です。 それと古式の宝幢(ほうとう)佩盾を再現しました。宝幢とはお寺のお堂になる 荘厳具のことで、裾が三つにわかれているところから名づけられました。 室町から戦国に移る短い期間だけにあった佩盾で本歌もほとんど残っていません。ですが、あえてそれに挑戦させていただきました^^ |
■完成画像 |
■着用画像 |
■大鎧バージョン |
■兜 |
実はこの兜には二重しころが付くようにしています。 上杉謙信の飯綱権現前立バージョンにもなるようになっており、そうでない場合は月形の前立と差し旗が付くようにしました。 旗は京極と島津、笹竜胆です。 【前立】 【二重しころ】 【喉輪】 【杏葉】 【胴】 総角付鐶は大山祇神社にあった大鎧を参考にしました。 【大袖】 【当世袖】 謙信仕様用に作りました。 【宝幢佩盾 】 【三具】 古式調にしてみました。 ■籠手 ■脛当 【甲懸】 【半首】 通常の半首を着けて兜をかぶりますと、片頭痛が起こるために特別版を作りました。 【長巻】 鹿さんから竹光のアウトレット品を買わせていただき、それを利用して長巻を作りました。 柄の部分は百均で買ったベルトを使いました。 鍔は自作です。 |
■制作過程 |
【本小札】 ①切り出し 穴の不ぞろいがないように複数枚で切り出すようにします。また小札の婉曲をつけるためにPP板の方向に注意します。 ②組み立て ③調整 機械で小札を切り出しませんので、どうしても穴がまっすぐになりません。そこで組み上げた時点で、もう穴を空けながら調整します。 これをしないと縅がきたなくなります。また上記の①を単数切り出しをすると、調整が難しくなります。 ④塗装 ⑤縅 |